令和1年11月11日11時11分11秒
中国では、月曜日を「星期一(シンチーイー)」と表記し、
今日は、1の数字が並びました。
中国の「陰陽五行思想」によれば、数字の奇数は、陽。
偶数は、陰。とみるようで、奇数は縁起の良い数字とされています。
七五三、五七五七七、三々九度、三々七拍子、七草の節句(1月)、
桃の節句(3月)、端午の節句(5月)、七夕(7月)、菊の節句(9月)等、
厄払いや縁起物、慶弔に関わる数字も奇数が多いと思います。
単に、「迷信だ」と受け流してしまえばそれまでのことかもしれませんが、
2で割れる金額をご祝儀で包まないとか、8は、末広がりで良い数字だとか、
生活の中に「数字」を意識して、意味づけすることは、意外と多いものです。
【奇数月に届く、めでたい返礼もある】
さて、昔からの言い伝えや習わしは、なにかしらの根拠や因果に基づくものであり、
特に、「作法(エチケット・マナー)」に関しては、
常識とされるしきたりが数多く存在します。
先ほど、例に挙げたような「ご祝儀で偶数の金額を包まない」というのは、
「2人の仲が割れないように」という縁起を意識したものの一例です。
お札に纏わる云われとして、香典を包むときは、「ピン札を使用しない」とか
「お札に描かれている肖像画の顔を表側に向けないで入れる」などがありますが、
みなさんは、どれくらいその作法をご存じでしょうか?
ほかにも、目上の方への贈り物、自宅を訪問するときのマナー、冠婚葬祭での所作など、
日常生活の至る場面で「あぁ。この人はわかっているな。」と
常識人であるか否かの判断材料にされる作法がごまんとあるわけです。
これらの作法は、人物の評価対象にもなり得るので、
スマートに、そつなくこなし、相手に好印象を与えられたら素敵ですよね。
親からマナーを教えられたり、因習尊重が受け継がれたりする機会は減っていると思いますし、
しきたりや習わしにこだわらない現代人も増えていることに間違いはありませんが、
知識は荷物になりませんから、美しく、品格のある所作を覚えておきたいものです。